天壇方面に歩く途中、永福路の大通りをちょっと折れたらいきなり閑静な街並み。そこにある陳さん家のお廟である。
残念ながら見学は外側のみ。もしかしたら、日によっては開けているのかも知れないが、詳細は不明。
※2010.10 全面的に書き替えた。
康煕52年(1713)に、陳家の氏族の宗祠として建てられた。
現在の建物は、第二次世界大戦で被害を蒙ったため、その後の再建である。寺院や廟というよりも、古い邸宅の形式だ。
もちろん、ここの陳さんはその辺の陳さん(首相大飯店の人もそうだったな)より有名な陳さんである。二つほど説があり、どちらも鄭成功の時代に遡る。
一つには陳永華に関わるもの(陳永華については、
永華宮の記事で詳しく書いたので御覧くだされ)。ここは彼の府邸の位置にあたり、総制府と呼ばれたという。実際、ここに祀られる主祭神は陳永華である。
一方で、鄭成功軍の右先鋒をつとめた陳沢の府であったという説もあり、その場合は統領府と呼ばれた。いずれにせよ、清の時代には堂々と祀れない存在なので、氏族の神の廟としたのだろう(以上の説明は『台南歴史深度旅遊』による)。
台湾最古の祠廟の詳細は、
台南市のサイトにも詳しい。あわせて御覧くだされ。
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