西門から龍山寺へ向かう途中にあった寺。
この時は気付かなかったが、今にして(この記事は5/4の日付だが、実際は7/5に書いた)思えばずいぶん日本的であった。伊達にお百度石があったわけではない(この寺の写真は
速報記事に載せてある)。
※以下は2011.3追記
写真を一枚追加(撮影時は上と同じ)。
2011年に振り返ってみれば、これほど日本と変わりのない寺院はなかった。
台南の法華寺とも全く違うわけだ。
もちろん、中の金ぴかの仏像など、台湾っぽさが皆無というわけでもない。柱や壁に対聯みたいに文字が書かれるあたりも、変化のあらわれなのだろう。
まぁ最大の変化は、手前の木の幹に電球が巻きついている点だな。寺院の樹木をこうやって無理矢理にライトアップする発想は、実に台湾らしい。
日本の寺院のライトアップは、地面に置いたライトで木を照らす形だ。これは平たく言えば、寺院を異空間として演出して客を呼ぶ方策である。
対して台湾のライトアップは、強い、激しい、派手といった状況が神威の評価につながるためと思われる。従って建物や像の色がくすむなど以ての外だし、ライトアップや爆竹は派手であればあるほど望ましい。そして寺院「らしさ」はあまり問われない。
その辺はもちろん功罪ともに存在するだろう。ただ、歴史や伝統という武器をもたない台湾の宗教が、安直な権威づけに走るのは、ある程度は仕方のないことなのかなぁ、と思う。
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