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2009/05/21
新光三越「台南新天地」を観光客が利用する価値
さんざん引っ張ってしまった。とにかく威圧感のある台南新天地。隣のホテルともども、台湾という地域性は当然だが感じられない。
日本統治時代のバロックな世界も、そういう時期が遠い彼方へ過ぎてしまえば(皆美しい~、では森田公一だ)一定の価値をもつ。ならばこのビルも百年経てば……どうだろう。百年後に建ち続けるという前提で建てられているだろうか。
突然現われた「kawai」男だ。少なくともこの格好でピアノのレッスンってことはないだろう。それ以外にどんな「kawai」があるかは不明。一瞬、台南を本拠地とするライオンズ?、とも疑ったが、このデザインには何の接点も見つからない(単なる運動着だし)。
地下フードコートで休憩。目の前のでっかいカップは、台南が誇る珍珠奶茶、翰林茶館である。当然ここでチャレンジとなった(何をチャレンジするのだ)。
夕方のフードコートは空いていて、のんびりとガイドを眺めつつ飲む珍珠奶茶はうまい。ちなみに、頼む時にはミルクと砂糖について聞かれるので、どっちも不要とジェスチャーしたら妙にびっくりされてしまったゾ。
無糖でも、珍珠のほのかな甘味が楽しめて十分に美味。いや真面目な話、神戸の南京町で飲んだものとはまるで別物。これを飲んでから日本で「タピオカミルクティー」を頼むのは、相当な勇気がいるだろう。オススメだ。
ところで、仰々しいタイトルの意味なのだが……。
翌日に帰国という日程のなかで、我々はお土産を買わねばならない。既に蜜餞と蝦せんべいとお茶(2店舗)はあったけれど、そういう立派なものではなく、安く配布可能なお菓子が必要だ。まぁ社会人の旅行者ならたいがいそうだろう。
一応、困った時の新東陽はある。とはいえ、新東陽はそれなりの品を高めに売るお土産店であって、空港で残った台湾ドルを消費するという以上の積極的な価値を見いだせない。だからこの高級百貨店で買おうと目論んだわけである(別に仰々しく言うことではないな)。
お土産物の店も入っているけれど、私が物色したのは食料品売り場のみ。
ここで買った品のうち、ハズレは鳳梨酥だ。新東陽のビニールパック物より安かったので、まぁ文句を言っても始まるまい。
評判良かったのは櫻桃蕃茄(プチトマト)を干したやつ。蜜餞ではなく、トマトそのままの味なので、食べ始めると癖になる。ドライトマトは各国で作られているので、そういうのを買えばいいのかも知れない(台湾もトマトで外貨を稼いだ歴史あり)が、400gで400円という値段はなかなかないのでは。
そしてグレーゾーンの買い物。サバヒー粥の店にあった豆瓣醤をどうにかして食べたい!、と探したら、あっさり発見してしまった。頂記食品股份有限公司の辣豆瓣醬だ。なんと一瓶わずか48元。
「液体」として空港で没収されないか一抹の不安を覚えつつも購入(検疫は問題ないと思うけど)。幸い無事に帰国、さっそく茹でた野菜で試してみたらマァうまいのなんの! とにかく何にでも合う。今は茹でたソラマメを毎食のようにこれで食っている。豆だけでメシが食えるぐらい絶妙だ(「辣」とあるけど、あまり辛くはない)。
目下、最大の懸案事項は、食べきってしまったらどうしよう(どこで買おう)という点である。通販サイトも日本には送ってくれないよなぁ。
そんなわけでお土産買うなら新光三越。東アジア各国に偏見のある人も、「三越」って名前で安心するようだし。
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