総爺古街（台南市北区）

　台南のかつての街道だった総爺古街（崇安街）。ガイドブックにも載っている観光スポットだが、実際はいくつかの廟や宮と、日本時代から続く煎餅屋がある程度の地味な通りであった。
　ちなみに総爺街とは総兵爺が通る道という意味だそうだが、総兵爺って何だという話になる。総兵爺は、清の鎮軍の指揮官である「総兵官」のこと。台湾総鎮署衙門という軍事拠点が、現在の台南公園西側付近にあったので、ここは総兵官が必ず通る道である。だから総爺街ということらしい。


　でもまぁ、台湾の中心路だったとは思えない静かな路地は、なんだか楽しい。台北と比べて空気がきれいだし、日本では考えられないほど暖かいし（この日は4/30だが30度近くになった）、身体が楽になった感じもあった。

※総爺古街の記事は他にもあるので、「台南の街角」から探しておくれやす。