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2010/09/26

鄭氏家廟

鄭氏家廟
 旧勧業銀行の交差点から忠義路を北に進むと、すぐに廟が見えてくる。それも道路の両側にいくつもある。
 鄭氏家廟、三官廟、五帝廟、さらに報恩堂も隣接するので、廟マニアなら歓喜勇躍するだろう。そんなマニアがいるのかはともかく。

 で、これは鄭氏家廟。日本の人がわざわざ来たりするという鄭成功の廟だ。
 ……いやまぁ、我々も日本の人だ。しかし、ここだけを特別扱いはしていない。むしろ冷淡である。

鄭氏家廟
 境内の外側にある井戸。明代に遡るという話もあるようだ。

鄭氏家廟
 前殿。現在の形になるまでには、多くの改修を重ねている。ついでに名前も変わっている。
 『台南歴史深度旅遊』によれば、元は鄭氏政権の時代に造られた延平王廟だった。これは当然、鄭経が父を供養した廟である。
 その後、清代になって鄭氏大宗祠、もしくは昭格堂という名に変わった。これは明の王位を廟名とすることへの憚りがあったためらしい。
 鄭氏家廟となったのはつい最近である。

鄭氏家廟
 本殿。飾りがなくシンプルだ。

鄭氏家廟
 内部には、わりと有名な鄭成功像が祀られる。

鄭氏家廟
 この像は、日本の画家が描いた油絵を元に1947年に造られたという。ヒゲもない顔が当時の姿と言えるのかはともかく、延平郡王祠の像よりインパクトがあるのは事実である。

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