北港朝天宮の周囲は、道路がぐるりと囲んでいる。その道路に、また何本もの道が接続しているので、まるで都市の円環のような感じである。
で、その道路を巡ってみると、こんな洋館が建っているのを見つける。これは日本統治時代の建築らしい。道路側に玄関があるし、建築時から朝天宮の一部であったのかは疑問も残るが、現在はこれが後殿護室である。
その反対側にもこんな建物がある。これも洋館建築ではあるが、同時期の建築かどうかは定かでない。
一方、こちらは朝天宮の三川門と相対する高層ビル。リーゼント頭みたいな珍妙なビルだが、朝天宮所有である。
その二階部分が宗聖台と呼ばれるらしい。無理矢理顔に見立てれば、口の部分である。
宗聖台は常設の舞台である。
一度でも台湾のこういう舞台を見た人なら分かると思うが、この芝居は非常にやかましい。役者の演技に合わせて、解説というか語りというか、そういう声が大音量のスピーカーで流されるのだ。良く言えば霹靂の実写版みたいだ。
そもそも出巡遶境の日に、芝居を眺めている人なんて皆無。もちろん、この芝居は神さまに見せているのだと言えば言えるが、残念ながらただの騒音でしかなかった。
もっとも、台湾の祭礼の音は基本的に暴力的だ。出巡遶境の行列も、すさまじい大音量を響かせていることにかわりはないのである。建物と一緒で、高けりゃいい、でかけりゃいいという発想が感じられる。
そんなわけで、そろそろ20日の様子を紹介するぞ。
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