大衆廟という名を聞いて、「大衆に開かれた廟」なのかと思ったのが
去年のこと。
台南にも巨大な大衆廟があって、
安平樹屋の奥の展望台から小さく見えたが、その時はそれで終わっていた。
この名前の真の意味を知ったのは、比較的最近である。
大衆爺とは、まさしく無名の大衆を指す。つまり、名も無き無数の死者の魂を祀ったものである。
台南の大衆廟に至っては、鄭成功に敗れたオランダ軍の死者の骨まで祀ってあるわけだ。
艋舺大衆廟の創建は清の乾隆年間とされる。地蔵王廟の創建が乾隆25年(1760)とされるので、ほぼ同時期の廟ということになる。
目的が死者の鎮魂(日本的に言えば)という意味では、地蔵王廟と同様の性格の廟である。
こちらの謝将軍はシャンプーハット姿。
しかしそれよりも………。
范将軍はいっそう目立つ。何がって、そりゃあ「ポテコ」だ。泣けるほど威厳のない姿である。これでも本当は怖い神なんだよなぁ。
なお、大衆廟と似た性格の廟には、義民廟というのもある。後日、北港鎮で拝拝したので、順調に行けば7月中には紹介記事が書けるのではなかろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿