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2010/05/29
行天宮前地下道で占ってもらったわけだが……
始めに断わっておくが、我々は最初から占いの内容になど期待していない。じゃあなぜわざわざ占ってもらったかと言えば、見ず知らずの人間をどういう形で納得させていくのか?、その辺の所で日台の違いがあるのか?、そんな興味があったからである。
ちなみに、かつて沖縄の某所で「占い」のような行為をやってもらったことがある。そちらとも比較できるならしてみたかったけれど、沖縄のそれは神がかりなので、ちょっと無理があった。
ともあれ行天宮前の交差点にある地下道へ潜ってみる。
入口はまさしくただの地下道だが、降りてみたらこんな景色だ。というか、地下道としてはほとんど利用されていない。地上に横断歩道があるのだから、よほど車道に恐怖をもっている人でなければ、わざわざ潜らないのではなかろうか。
こちらも地下道の様子。
ひたすら目立つのは日本語。ガイドブックには「地元客でいっぱい」とか書いてあるが、一説には客の9割が日本人という噂もある。もちろんほぼすべての占い師が「日本語OK」だ。
なお、「日本語OK」には二種類あって、占い師自身が日本語を理解している場合と、通訳を使う場合がある。通訳といっても、この地下街に常駐している人であって、別途雇うわけではない。
正直、二巡ぐらいしながら、どんどん気分は萎えていった。中身に期待していないのだから当然である。悩んでいると、「やっぱりやめよう」になりそうだったので、ぱっと決めた。
この人に決めたのは、どこかのガイドブックかWEBで顔を見た記憶があったから、という程度の理由である。通訳を介すタイプで、一通りの運勢を占って1000元というヤツだった。
本人が日本語を話す場合、しゃべりは日本語力に左右されるはず。なので通訳付きの方がイイんじゃないかなぁ、という目論見もあった。残念ながら、脆くも崩れ去った目論見であった。
名前や生年月日などを聞いて、手元の本と照らし合わせて、おっさんは一気にしゃべり始める。二年分のあらゆる運勢がいっぺんに分かってリーズナブルと言えば言えなくもないが、少なくともderorenは非常に不満だった。
何が不満だって?
この占いには、「ワシの言うことを信じろ」という仕掛けがなかったのだ。
彼がめくっていたものは、圓明堂でもらった農民暦に載っていた占いと大差なく思われる。農民暦のそれも、なかなか読み取りにくいシロモノなので、金を払って読んでもらったという感覚かも知れない。
しかし、それにしては高い。そして時間が短い。正味10分ほどしかなかった。何度も書くけど最初から期待していなかったので、この人に恨みはないけど、もうこの地下街に行くことはないだろう。
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