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2010/05/07

やっぱり台南が好きだ

小北成功夜市
 今回は台南にわずか2泊のみで、開元寺も安平も泣く泣く諦めた。
 それでもまぁ、適当な計画で歩き回っても、台南の街は楽しい。もちろん夜市も楽しい。今回は初めて花園夜市以外の夜市を探訪したづらよ~。

 ただし台南にハマれるかどうかは、単なる小吃巡りだけではなく、この街の文化を知ろうと思えるかにかかっている。
 小吃はもちろん魅力だ。今回も日本語ブログ初紹介かもしれない店で食っているが、お客のいる店ならだいたいうまい。ここまで外れが少ない都市も珍しいのでは、と思う。
 しかしこの街の地理や歴史を知っていれば、なお興味深く食べることができる。

 そもそも我々のような観光客が、台南の日常食をわざわざ食べに行く理由は、小吃が「台湾の文化」の一部だからである。単に住民の腹を満たす食事ではなく、小吃を食べれば台湾人の気分になれたり、台湾の「素顔」を知った気になれる、という幻想が介在するわけだ。
 そしてこの幻想は、台湾人意識の高まりと切り離せない。「古蹟」「百年老店」など、台湾固有の文化に価値を認める考え方は、ここ二十年ほどで定着したからだ。マスコミ主導の小吃ブームも、台湾固有であることを強調している。
 百年の伝統なんて、大陸の数千年の歴史(中華民国の「歴史」)とは比べようもない。しかし彼らが住む場所は大陸ではない。そういう捻れが解消されつつある現在を、観光するのである。

 台南に関していえば、民進党市長のもとで現在も古い建築物や街路の整備が続いている。それが市長選の宣伝材料になっているのはアレだけどさ(7日午後に大台南市長選の民進党候補者が決定するらしい)。
 街そのものを台湾の歴史の縮図として整備する方向性は、京都の「町家」や奈良の「奈良町」、あるいは長浜などとも共通する。だから台南は歩かなきゃ意味がない観光地である。
 日本のパック旅行もいい加減、前時代的なバスツアーをやめたらいいのにね。今回は延平郡王祠で団体に遭遇したけれど、あそこに立ち寄るだけの「台南旅行」で、台南の魅力なんて伝わったのかねぇ(我々は当事者ではないので、一応疑問形)。

 そんなわけで帰国。写真を整理して、順次紹介していくのでよろしく。
 どうやら写真は7000枚ぐらい撮影した模様だ。思ったより少ないね(棒読み)。

2 件のコメント:

  1. GWに台南に滞在されてたんですね。
    いつもこのブログが更新されるの楽しみにしてます。台南に旅行する際の参考にさせていただいてます。
    私も台南での宿は首相大飯店です。私もGWは首相大飯店にいたので、もしかしたらderoren21さんがいるのかもと思っていました。
    記事がUPされるの楽しみにしています。

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  2. >匿名さん
     コメントありがとうございます。こんなブログでも役に立てば何よりです。
     GWに首相大飯店におられたのですか。そういえば日本人の客は見かけましたが……。
     どちらへ出掛けましたか? 新たな情報がありましたら、コメントなりなんなりでお知らせくださいませ。

     我々がいつどこにいたかは、そのうち載せますので期待せずにお待ちください(個別の記事はかなり後になりますが)。
     4日に總趕宮を拝拝して、5日に振發茶行で文山包種茶を買いました。要するに台南観光はこの両日ですね。

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