文龍殿からはすぐ近くにある小さな邸宅。
ここはしかし、市定古蹟となっている安平老街きっての屋敷、安平海頭社魏宅である。元々はもっと文龍殿に近かったようだが、日本統治時代の大正年間に移築されたらしい。
民進党市長誕生後にここは古蹟指定され、数年をかけて修繕されて現在の姿になったそうだ。
で、ここはいわゆる「単伸手」住宅。正庁(家の中心。写真の場合は奥の部分)と一つの伸手(正庁に対して、写真の右手前に伸びるオマケのような部分)で成り立っている。これが安平の典型的な住宅だったという。
横から見る。正庁の右側にある細長い門は円光門(側門)といい、装飾が凝らされたりする。
屋根の一番高いところがちょっとうねっている。これを硬山馬背という。で、端の波状の部分(最初の写真が分かりやすい)は規帯と呼ぶ。
門の奥には囲牆(中庭)があり、正庁の門の上に門額が見える。
門額は「景星慶雲」。その下の蜘蛛の巣みたいなものは、これも辟邪物である。
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