米街の景色に埋もれるように、金徳春老茶荘はある。実際はけっこう自己主張してる店先なのに、色づかいのせいか落ちついた感じに見える。センスのある店である。
店内の奥には、老店の証が飾ってある。客としては、こういう雰囲気に盛り上がって、思わずお茶を買いたくなる……でしょ?
百年ものの茶甕が並ぶ。この店の老板とは日本語で会話できないけれど、身振り手振りでいろいろ紹介してくれる。まぁしかし1斤(=16両)の値段を聞くと、さすがにビックリする。方々に分けるなら1斤で買ってもいいんだろうけどね。
我々は2両(75g)ずついくつかの銘柄を買った。そのうちで一番安かったお茶(2両で120元)を、帰国後に飲んでいる。良い香りじゃないか。75g400円の「宇治茶」なんて飲めたもんじゃないぞ。
まぁ団体客が無理矢理お茶を買わされる店とは、当然価格も違うだろう。同レベルのお茶が、そういう店ではどんな値になっていくのか。野次馬的興味はなくもない。赤崁楼からも歩いて五分ぐらいの近所なので、お茶に関心があったら行ってみるべし。
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