Pages

2009/05/27

開元寺(五) 浄業堂と重修海会寺図碑


 彌勒殿の左側の小さなスペースが浄業堂。浄行堂の間違いかと思ったが、どの資料にもこう書かれている。
 左側の背の低い建物は右護龍。これはそれほど古い建築物ではないらしい。
 さらに奥の屋根は禅房である。そのさらに向こうには病院がある。


 内部。お堂としてどうなのか(ダジャレ)は資料もなく判らない。ここでお参りしている人も見かけなかった。


 しかしこの堂には、必見の石碑がある。「重修海会寺図」の碑は、開元寺の前身である海会寺の伽藍配置図が彫られたもの。乾隆四二年(1777)の建立で、現在とは異なる点が多く見られるという。
 この写真(クリックすると大きくなるよ)でも辛うじて判るのは、一番下の旗竿。そして大門(現在の三川門)の内部両側に鐘鼓楼もある。
 個人的に興味深いのは、旗竿の下に菩提樹が二本描かれていることだ。樹木も立派な伽藍の一部なのだなぁ、と感心した。





 なお、三川門の右手に石碑を集めた場所(碑亭)があって、そこに同じ乾隆四二年の碑がある。そこに刻まれた「重修海会寺碑記」は、上の伽藍図と対応するそうな。
 ついでに下は「重修海靖寺碑記」である。非常に紛らわしいが、海会寺→海靖寺→開元寺という変遷を示す資料らしい。間違えて写真をUPしてしまったので、一緒に紹介しておこう。

0 件のコメント:

コメントを投稿