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2011/07/23
Firefoxとアドオンを駆使して台湾のサイトを読もう
tomopeeは三ヶ月検診を無事に終えた。いつも機嫌がよけりゃいいけど、サイレンがきついぞ(近況終わり)。
derorenはたぶん一般人よりは多少は漢字に強い。なので、台湾の現地ホームページやブログを読むことに抵抗はなかったりする。
そもそも台湾の現地サイト自体、旅行するより遙か以前から閲覧していた。台湾新幹線絡みの情報を集めたりしてたものでねぇ……。
その頃は、自分が高鐵に乗車するとは夢にも思わなかった。
プロフィールにも書いてある通り、私は飛行機が大の苦手だった。最初に国内線(大阪-宮古島)に乗った時は、遺書を書いたほどだ。
台湾には有村の船で行く方法も存在したけど(今はもうない)、私は船酔いの激しさにも定評があった。かつては大阪から那覇まで何度も船で往復したものだが、いつも絶食状態でふせっていたぜ(そこで諦めて、念仏を唱えながら何度か飛行機に乗ったぜ)。
まぁつまらない身の上話はさておき、台湾という国は、日本からの駐在も少なくないし、観光客も非常に多い。従って日本語だけで情報を集めることも、ある程度は可能だ(旅旅台北みたいなポータルサイトもある)。しかし、残念ながらそうした情報は偏りがある。
台南情報がまとまった量で存在する日本語サイトなんて、ウチを含めても数えるほどしかない。しかも、それらは個人サイトなので、旅行に必要な情報が網羅されているとも言いがたい。日本語にこだわっているようでは、ディープな台南に分け入ることなど不可能なのだ。
当ブログのアクセス解析を見る限り、内部の記事を熱心に読んでくれる方は少なくないけれど、そこから外部のサイトへ移動する割合は、極めて低いようだ。
それはまぁ、大多数のネットユーザーはリンク先を見ないという一般的傾向からすれば、当たり前なのかも知れない。
ただ、ウチの訪問者はけっこう滞在時間が長い(実は以前、某学校サイトのホームページ運営に関わった経験があるけど、その某学校よりウチの方が直帰率は圧倒的に低いんだぜ)。
そんな優秀な訪問者であっても、外部サイトを見ないのだから、それは外部サイトを見ることへの抵抗があるからだと分析できる。そして、抵抗を感じる理由は外部サイトの質ゆえではなく、日本語ではないというただ一点にあることも容易に推測できる。
当たり前だが、台南グルメに関してなら、現地ブログの方が圧倒的に上なのだ。
そんな皆さんにはぜひFirefoxとアドオンを使って、異言語への抵抗を減らして欲しいと思う。
他のブラウザがどうかは知らないけど(私はネスケ→モジラ→不死鳥→火狐派である)、Firefoxはうまく使いこなせば便利なものでござるよ。
現在、derorenのブラウザには次のアドオンが入っている(台湾サイト関係)。
・East Asian Translator
ページ上で範囲指定した文章を、右クリックで翻訳可能。エキサイト翻訳を使っている。くだけた文面の場合は精度に難があったりするけど、雰囲気を知る程度なら助けになる。
・ImTranslator
同じく右クリックで翻訳できる。あらかじめ対象言語を設定可能なので便利。エンジンはgoogle翻訳。
※追記 google翻訳は非常に精度が低い。East Asian Translatorを薦める。
・Words-Chinese Pinyin Dictionary
選択範囲の文字の北京語発音をピンインで表示する。
・新同文堂
繁体字と簡体字を変換するアドオン。表示中のページをボタン一発で変換できる。
最後の新同文堂は、台湾サイトだけを見るならあまり必要ないかも。derorenは大陸のサイトも利用するので、ものすごく利用価値があるんだけどね。
要するに、オンライン翻訳をストレスなく使える環境を用意すれば、台湾のサイトを読むぐらいたいして難しくはない。機械翻訳の精度も、5年ぐらい前とは比較にならないほど向上したから、雰囲気はつかめると思う。
そもそも、お店の紹介記事なんて、言語が違うだけでフォーマットは同じ。食べ物ならば写真もあるから、漢字がダメでもたいして苦労はしないはず。気楽に覗いてみるが吉だ。
もちろん、機械翻訳に向かないサイトもあるよね。それこそウチみたいに、ひねった文面はなかなか対応できないわけで。わざわざ台湾からウチを訪問していただいている方々には、誠に申し訳ない限りでござる。
「ござる」って付けただけで、機械翻訳は混乱するわけだ。「って」もまずいか。
2011/07/15
赤子連れ台湾旅行計画(二) 暑さの予行演習 その他小ネタ
旅行計画はまだ計画止まり。行ける目途が立たないと動きようがない。逆にいえば、目途さえたてば、そんなに滞りはしないだろう。なんたって、こんなブログの管理人だからね。
今できることといえば、暑さ対策の実践である。写真は最高気温が36度の京都で撮ったものだ。
勝手知ったるご近所なので、駅の待合室にエアコンが入っている、といった小さな情報ももっている。そもそも、お出掛けの大半はショッピングモールの中であり、外を歩いた時間は合計しても30分に満たない。なので、こんな御飾りの帽子でもどうにかなった。けどまぁ、この格好で台南を歩くのは厳しいだろう。
とりあえず、写真のだっこひもとは別に、頭をすっぽり覆えるスリングを所持している。その辺を装着した上で、荷物を背負ってカメラを持って何ができるのか試さなくては。
飛行機については、来月に実家へ帰省するので、そこで確認ですな。
旅行云々とは別に、台湾関係の本をポツポツと読んでいる。
最近読んでいるのは、鄭志明『神明的由来 台湾篇』(南華管理学院1998)とか。完全な学術書だけど、かえって読みやすかったりする。現代中国語のフランクな文体よりも、学術的な文体の方が、日本で習う「漢文」に近いからではないかと思われる。あとはまぁ、宗教学的な論理展開をある程度予想できることも大きい。難しいけどね。
この本で得られた知識が、ブログに反映されるかどうかは分からない。けどまぁ、次の旅行に対する影響はあるでしょうな。
加藤敬『童乩』(平河出版社1990)も、最近になって手に取った。
というか、この本は出版された時に読んでいる。当時の私は金がなかったので(今もないけど)図書館で借りた記憶がある。面白そうな祭礼だなぁと思って、それっきりだった。
実際に北港朝天宮を訪問した上で読むと、印象は全く違う。なんといっても進香団の写真集なので、載ってる写真の大半は「見たことがある」。その上で、目の前の熱気だけを追う加藤氏の素人臭さすら感じ取れる(もっとも、見た目のインパクトに惹きつけられるのは、信仰する当事者とて同じなのだが)。
その上で、20年の変化の大きさも感じざるを得なかった。
童乩や八家将の「身を削る」所作は、去年見た限りではずいぶんマイルドになっていた。目を背けたくなるような場面には特に出くわさなかったし。
youtubeなどには1980年代の朝天宮媽祖の映像があったりして、あまりの雰囲気の違いに驚いた記憶がある。その辺の映像に比べれば、進香団のコアな部分に焦点を絞ったこの写真集は、それほど変わっていない。それでも、台湾の社会環境が、「身を削る」行為を排除する方向に変わっているのは確かなのではなかろうか。
ついでに、最近の更新箇所。台南豆知識にネタを追加した。旅行者向けのネタじゃないので、マニアな方だけどうぞ。